38日目(東日本編・最終日)

いよいよ最終日。

天気は曇りだったが雨は大丈夫そうだった。

誰もいないキャンプ場で久しぶりに米を炊き朝食をとる。
のんびりとコーヒーを飲みながら荷物の整理。
最後の日といういことでテントなど濡れた道具をすべて乾かした。

昨日、強引に急勾配の階段脇を通ってバイクを横付けしたため、荷物は階段の上で積まなくてはいけない。
からのバイクにもかかわらずなかなか急勾配の坂を登れない。
バイクの下場を何度か擦りながらもやっとのおもいでバイクを上げた。

すべての荷物が積み終わりバイクの撮影に入る。

さすがに各所汚れており過酷な旅を物語っていた。

リアは特に泥で汚れている。

濡れたタオルなどはツーリングネットに引っ掛けて走行するとすぐに乾く。

サンダルはすぐに出せる場所にパッキング。

自慢の自作地図ケース。

迷ったらすぐに取り出せるためとても便利。

カメラなどの電子機器が入ったパニアケースは大活躍。

そして、北海道のガソリンスタンドで貰える名物の「旗」。

地域で貰える旗の色が違う。

左から、「黄」=道南、「青」=道北、「緑」=道東。

「赤」=ホンダ系列のバイクショップにて。

その左、「黄」=バイクの日(8月19日に警察官から?

「白」=日本最北端の地、宗谷岬にて購入。

「黄」=日本最北限の島、礼文島にて購入。

8:30に出発しとりあえず太平洋沿いの国道6号線を走ることにした。
土曜日ということで「日立市」あたりから車が増えだした。
国道6号線は徐々に内陸部に入っていくので道を変更して国道245号線を走る。
しかし景色が悪いため、ただ走っているだけだった。

「ひたちなか市」に突入すると車の流れも悪くイライラするも、「大洗」からは国道51号線に入ると車の流れは良くなった。
「鹿嶋市」の「カシマサッカースタジアム」を横目に国道124号線に合流するも信号が多く、単調に走っているだけだった。

最後の目的地「犬吠崎」に着いたのは12:00過ぎで予定時間を大幅に越えていた。

観光客は多少いたが寂れていた。

バイクを止めて岬へ歩いて行くも海は汚なく景色はいまいち。

これは天気のせいではなく、これまでいろいろな岬や名所を見過ぎているためこの程度じゃ感動しなくなっていた。

最後の目的地にしてはとても寂しい気分になった。

そして北海道で知り合った学生ライダー「江黒君」の所に行くことを約束していたので「つくば市」に向かう。

「利根川」沿いを走る国道356号線(利根川水郷ライン)を走る。
だが遅い車がとても多く超イライラ。
景色も悪くただ田舎道だった。

「佐原市」を抜け国道51号線、国道125号線を走った。

日本第2位の面積を誇る湖「霞ヶ浦」の脇を走るも湖は見えなかった。

「つくば市」の「学園都市」へ着いたのが15:00。
早速電話をしバスターミナルで待ち合わせをし近くののロッテリアで世間話をした。

旅の話しや今後の話など1時間位話した。

彼は”現実の世界”に戻って1週間経っていた。

私も家に帰ったら”現実の世界”に戻るのかと思うと複雑な気持ちになった。

16:30に彼と別れいよいよラストラン。

土曜日だし都心にもう近いので「桜土浦IC」から「常磐自動車道」を走った。
車の量はとても多く、高速道路ということで景色もつまらなかった。

「三郷Jct」から「東京外環自動車道」に入る手前で渋滞しており、都心部に近づいていることを実感。
「外環大泉」の出口でまたもや渋滞していた。

「練馬区」に入り車の量を見るといよいよこの旅も終わりだと思った。

「目白通り」を直進し「山手通り」に入る頃にはもう日が暮れて暗くなっていた。
買出し以外は夜の道を走っていなかったので何か違和感があった。

「豊島区」から「中野区」に入るともう家まですぐそこ。

「新宿区」に入り家が見えた。

家の前にバイクを止めた。

19:00を少し回っていた。

旅が終わった。

とうとう終わった。。。

久しぶりの部屋は何か違和感があった。

荷物を部屋に入れ、少しの間放心状態になりボーっとした。

そして無事に帰って来れてホッとしたと同時に、達成感と寂しさが入り混じって不思議な気分になった。

この38日間で、自分自身の何かが変わったような気がした。

外に出て空を見上げると星も見えない汚い空だった。

完 19:30

37日目

いよいよあと二日に迫った。

お天道様もそれを知ってか朝5:00にも関わらず青空が顔を出していた。
そういえば早朝からこんなに晴れていた日は記憶にない。

チャキチャキと荷物をパッキングし、7:00に出発。

朝から太陽が照り付け、非常に暑かったためGジャンとシャツで走る。

まずは「日光」を目指すことにした。

快適な道を選ぶため新しいツーリングマップルを見るもなかなかに慣れなくて困惑。
とりあえず国道400号線を走る。

「塩原温泉郷」に入ると名前の通り露天温泉が多かったが、早朝のためか観光客は少なかった。

県道19号線で「日塩もみじライン」に入ると車はほとんどいない。

すばらしい青空で風がとても心地いい。

「バイクってこんなに気持ち良かったっけ」と改めて実感。

距離も30km位はあるのか走り応え抜群だった。
だが、景色は紅葉の時期と違い大した事がなかった。

出口の料金所で400円払い国道121号線を北上。

「川治温泉」を抜け「霜降高原有料道路」に入った。

この辺は牧場が密集しており、北海道を思わせる壮大な景色。

快適に走りきり最高な気分で料金所に。
わかってはいたが、料金930円也!
16km程度の峠で930円。

それよりびっくりしたのは料金設定。

排気量125cc以下は100円で、それ以上だと930円というすばらしい跳ね上がり方。

「何でこんなに差があるんだよ!!」

料金所のおっちゃんにそのことを聞く。

「県がやっていることので私たちは関係なく、何も出来ない・・・」

「そりゃそうだ。。。」

いよいよ「日光市」に入り、車の量が倍増。

世界遺産の「東照宮」に到着。

できるだけ近い場所にある駐車場にバイクを止めた。
駐車料金は前払いなのだが、駐車場のおっちゃんは何も言わない。
「おや?」と思ったが帰り際ににしっかりととられた。

1300円という料金も世界遺産級で、境内に入ると観光客の団体などが多少いたが苦にはならなかった。

目を見張る建築物ばかりで圧倒された。

「五重塔」

「陽明門」

そこには500以上の彫刻が彫られていた。

「まさに芸術!!」

「唐門」

唯一の素木造りの建物「神厩舎」に彫られている有名な猿の彫刻「三猿の物語」

「見ざる・言わざる・聞かざる」

だが、所々補修工事していて雰囲気が台無しだった。

そしてここは歴史が多少判ってないと、詳しく見てもおもしろくもなんともなかった。

「日光」と言えばバイク乗りには「東照宮」よりも「いろは坂」。

登り・下りのカーブが48ヶ所あるためこの名称が付けられたと言われる関東甲信越屈指のワインディングロード。

ワクワクしながら片側二車線の峠に突入。
車は多かったが渋滞もしておらずとても走りやすく、センタースタンドをガリガリ擦りながら楽しんだ。
だが、さすがに大量の荷物を積んだスクーターなのでパワー不足を感じた。

なんとか「明智平」まで到着。

ここは駐車場も広く、ロープウェイもあり絶好の休憩場所。
さすがに観光客が多くごったがえしていた。

時間の都合でロープウェイには乗らなかったが、駐車場からの景色も悪くない。

日本100名山の「男体山」が見えた。

が、雲で山頂は見えない。

そして「中禅寺湖」の湖畔に到着。

とりあえず湖が見渡せる「半月山展望台」へ向かう。

県道250号線の峠をまったり走り人がほとんどいない駐車場に到着。

今度は「男体山」がくっきり。

さらに「日光白根山」などの山々がはっきりと見渡せた。

強風のためか雲の動きがとても早く、見ていて飽きない。

この辺りの山は標高が高いためとてもダイナミック!!

山をまじまじ見ることがあまりなかったのでいい機会になった。

峠を下りその先の「戦場ヶ原」まで行きたかったが時間の都合で中止。

そして楽しみな「いろは坂」の下り。
しかし、あまりにも急坂で、路面もボコボコしていたため面白くなかった。

ここから無謀だと思われる海を目指す。

早くも「日光」周辺は混雑していた。
迂回するため国道をやめて県道を選んだら大正解。
とても気持ちよく快適に走れた。

国道461号線で「矢板市」を抜け、のどかな田舎道爆走し「茨城県」に突入

近くに日本三名瀑の一つ「袋田の滝」があったがスルー。

国道118号線を北上して国道349号線を走った。
国道349号線は車もいなかったが、道は狭かった。

この辺は「阿武隈高地」と言われている場所。
山々はそんなに高くはないが田園地帯が続くこの辺は、あまりにも快適に走れたため写真を撮るのも忘れてしまった。

いつの間にか「福島県」に入っており国道289号線に合流。
「いわき市」に突入すると15:00を回っていた。

目的地の「小名浜」という海岸までまだ距離があった。

国道6号線を走るとやはり車が多かった。
フル加速で走るも「小名浜」周辺で迷う。

「三崎公園」の「マリンタワー」に展望台がある。

到着した時には16:00を過ぎており「マリンタワー」に登る時間は無かった。
軽く公園を周るも時間帯が悪かったようで人も多く、天気もどんより曇っていた。

さすがにあきらめ急いで寝床を探す。

この辺りはキャンプ場が全く見当たらず「高萩市」まで走らないと無かった。
「高萩市」のキャンプ場まではここから約20kmはある。
国道6号線は間違いなく混んでいるので17:00は回ってしまうだろう。

焦りながら走るも案の定国道6号線は60km巡航だった。

「高萩市」に入り国道461号線から寝床の「小滝沢キャンプ場」に向かう。

今日が最後のテント生活なので気合入れるも、そこはとてもしょぼいキャンプ場だった。

まず汚い。薄気味悪い。場所がわかり図らい。といった感じ。
もちろん誰もいない。
さすがに次を探す気力も時間も無いのでしょうがなくここに決めた。

バイクを止める駐車場がキャンプサイトから少し距離があったため、強引に急勾配の階段脇を通ってバイクを横付け。

「最後のキャンプ場がこんな渋い所なんて。海で野宿すれば良かったかも・・・」

と少し後悔。

しかし、最後の寝床くらいは誰もいないほうが静かだし、ここはセミや鳥の鳴き声、川のせせらぎ、風の音だけで過ごしてもいいかと気持ちを切り替えた。

いよいよ明日で東日本一周の旅も終わりを告げる。

いろいろな出来事を思い出すと、何だかとても切ない気分になった。

明日は最後の日、いい日にしたい。

就寝 21:00

36日目

残りあと三日。

曇り空の天気の中、久しぶりに早めに朝飯を食べ髭を剃った。
相変わらずテント類がびしょびしょだったが、乾かす時間もないので雑巾で軽く拭き閉まった。
携帯で天気予報を調べると、午後から雨の予報なので雨具を着て荷物にビニールを被せて出発。

とりあえず国道13号線に向かうつもりだったのだがいきなり迷う。
迷っていると目の前に銀行があったのでついでに最後の資金を下ろした。

何とか国道13号線に辿り着き「米沢」方面へ向かう。
山越えの国道13号線は交通量がほとんど無く車の流れはスムーズだったが、最初のトンネルを抜けると雨が降っていた。
だが、長いトンネルを抜け「山形県」に突入するとラッキーなことに雨は降っていなかった。

「米沢市」から県道2号線で「会津」方面を走る予定だったがまたまた迷い、グルグルと同じ所を行ったり来たり。
適当に走っていると県道2号線を発見し突き進む。

途中「白布温泉(しらぶ)」内にある「新高湯温泉」という一軒宿の温泉に寄ることにした。

「天元台スキー場」の入口から急勾配な砂利道を二キロほど登るとそこに宿があった。
まさに秘湯といった感じの場所だ。

駐車場にバイクを止め、宿主に挨拶。

すると、大露天風呂が掃除中で今は入れないとのこと。

「ぐげーっ!!」

何とか入れてもらおうと必死に交渉。

すると、熱意が伝わったのか「根っこの湯」と言う露天風呂なら入れるとのこと。

「ありがとうございます!」

場所を教えてもらい、ワクワクしながら行って見るとびっくり。

そこには木の根を横にくり抜いた風呂と、縦にくり抜いた風呂があるじゃあーりませんか!

「ヤッホーゥ!」

もちろん誰もいないので貸切。

と言ってもこの「根っこの湯」は狭く、一つに対して1人しか入れない。

とりあえず横にくり抜いた風呂に入ってみる。

思っていたより熱い。

次に縦にくり抜いた風呂に入ってみる。

こちらは少しぬるい。

「うひひひ・・・」

王様気分で交互に何度も入った。

天気はまずまずだったが、森と川のせせらぎがまさに秘湯といった感じで雰囲気がとても良い。

とても満足して温泉を後にした。

そしてこの先の「西吾妻スカイバレー」という峠道で「会津」方面に向かう。

「西吾妻スカイバレー」だが、ツーリングマップルでは有料道路の表記だったが、お金を払う場所がなく無料になっていた。

心地よいワインディングを楽しみながら東北最高所の峠「白布峠」の頂上に到着。

「白布峠」の標高は1440m。

そこから「桧原湖」が見えたが全体的にガスっていて景色はいまいち。

途中にある「東鉢山七曲り展望台」。

かすかにだが、遠くに「磐梯山」が見えた。

「福島県」に入ると非常に走り応えがあるカーブが多い。

「見よ!この連続したハードなコーナーを!!」

そして「桧原湖」の湖畔をまったり走り「五色沼」の駐車場へ到着。

「五色沼」とは「磐梯山」の噴火によってできた大小10数湖の総称で、天候によってエメラルドグリーンやコバルトブルーなどに水面の色が変わる神秘的な湖沼群。

湖沼を見るには多少歩かなくてはいけなかったためスルーした。

「この辺は中学の修学旅行できたから。」

そして国道459号線、国道115号線で「猪苗代湖」へ向かった。

道路は空いておりあっという間に湖畔の国道49号線に合流。

昼飯を食べていなかったので湖畔沿いの食堂で「磐梯噴火ラーメン」を食べる。
名前らしく?辛い味噌味だったが、味は普通のラーメンだった。

そして、県道9号線から湖畔の県道376号線をまったり走った。

「猪苗代湖」は全国で面積が第4位。

透明度では全国第3位で、とてもきれいな湖だ。

途中”おにやんま”がバイクのスクリーンの隙間に頭から刺さっていた。
バイクを止めて逃がしてやるも弱っていてフラフラしていた。

「猪苗代湖」を後にし、県道235号線で「羽鳥湖」に向かう。

だが、非常に道が狭く、車が一台通ればいい位の狭さ。
見通しが悪いため景色も悪く、極めつけは途中から水溜りだらけのダートコースになった。

到着した「羽鳥湖」もいまいちな景色で結局スルー。

あまりにもしょぼかったので別のコースにすれば良かったと後で後悔した。

「白河市」へ向かう県道37号線は車がいなく景色ものどか。
順調かと思われたが「白河市」に入ると霧雨が降っていた。

ここから先の地図が無かったので、とりあえず国道4号線沿いの本屋で最新の”03’ツーリングマップル関東甲信越版”を購入。
だが今の物と違い、いらない情報や色を使いすぎていてとても見にくかった。

寝床に向かうため国道4号線と県道で「那須」方面へ向かうも、全く逆方面に進んでしまい戻る形となった。
「黒磯市」から何とか県道30号線を走るも時間が押し押しで16:00を過ぎていた。

ここ「塩原町」周辺は、「軽井沢」の町並みに似ていて、首都圏の日帰り観光地なので車もとても多かった。

だいぶ時間をロスしたが何とか寝床のキャンプ場に到着。
だが名前がオートキャンプ場になっていた。
嫌な予感がしたが管理人に挨拶。

案の定オートキャンプ場らしい高い値段設定で、500円+1000円(温泉代)=1500円だった。

風呂は昼に入ったので結構です、と交渉したがダメだった。

しょうがなく5kmほど先にあるもう一つのオートキャンプ場に行く。
だが、一張2500円の看板が出ておりあっさり断念。

16:30を回っていたのでさすがに焦り、さっき買った最新のツーリングマップルでキャンプ場情報を仕入れることに。
すると、情報が新しいためかすぐに次のキャンプ場が見つかった。

それはここから2km位先にある。

キャンプ場という名前がついていなかったので怪しかったが、近くを通るとテントが張ってあったためここに決めることにした。

ホッとして入口を入った瞬間、オートキャンプ場の文字が。。。

もうめんどくさいのと時間が時間なのでここに決めることにし管理棟に行く。

「5000円だよ!」

「えっ!?ごせん・・・・・」

「お盆だからね」

「・・・・・・」

「あの~バイクで来たんですが・・・」

「うーんお盆だしね・・・2000円でどう?」

「2000円・・・」

せめて最初行ったキャンプ場くらいの値段にと交渉する。

すると、何とか納得できる金額にしてくれた。

それにしてもこの辺が高いのか、オートキャンプ場が高いのか、わらないが、四桁も払ったのは初めてだった。

地面は小さな砂利がメインであまり良くなかったが、バイクが横付けできたので良かった。
一組の親子連れが先にテントを張っていただけでガラガラ。
街道沿いの割には結構静かだった。

いよいよ旅もあと二日を残すだけになった。

ここまで来たら事故のないよう安全運転で無事に帰りたい。

就寝 21:30

35日目

朝から雨・風・霧の三点セット。

ここはこの辺りで有名な展望公園だったため、人目を考えて4:30に起床した。
6:00には出発したかったが、あまりにも天気が荒れていたので、テントから外に出る気力が無くやる気がでなかった。
こんなにやる気がでない朝も珍しかった。

昨夜の予定では、ここから朝日を見ながらゆっくりコーヒーを飲んでいたはずなのに・・・。

結局びしょびしょのテントをたたみ、荷物と共にバイクにパッキングした。

何としてもここの写真を撮っておきたかったので、7:00過ぎまで駐車場内のトイレで待機。

だが、雨と風は一向に止まない。

昨日撮っておけば良かったと激しく後悔し、仕方なく出発。

「コバルトライン」を走り、途中の展望台でリベンジするも、霧のため真っ白で何も見えない。
結局途中で引き返し、迷いながら「牡鹿半島」を後にした。

まあ今日は「松島」がメインだからと自分に言い聞かせた。

「松島」は日本三景の一つで、「松島湾」に浮かぶ大小260あまりの島々の景観。

期待して国道398号線で「石巻市」入るも信号が多く渋滞。
国道45号線から県道27号線で「奥松島」の入り口まで来るも、雨は止まない。

「松島」最大の島「宮戸島」に渡り、「四大観」の一つである「大高森」に行く。

途中でバイクを止め、雨でぬかるんだ山道を15分位登る。

雨のためコンパクトカメラを持参。

頂上に着くも誰もいなく貸切。

雨は小降りになったが、ガスっていて景色は最悪。

この大小260あまりの島々は、長い年月の波浪浸食、風化作用によってつくりあげられたとか。

「雨だけでも止んでくれたら・・・」

次に向かうは「日本三大渓」の一つである「嵯峨渓(さがけい)」。

ここから目と鼻の先だったのですぐに到着。
だが、駐車場がすべて有料。
そして近辺の道路はすべて路上駐車禁止の看板。

誰かに聞こうと周りを見渡たすも誰もいない。
観光スポットなのに人っ子一人いない。(雨のため?)

正直びっくりした。

まるでゴーストタウンいやゴースト観光地みたいだった。(もしや場所が違うのか?)
結局バイクを止める場所が無いので引き返した。

そして「松島駅」方面へ向かうと雨が止むどころか急激に強くなった。

駅近くの駐車場には何台か観光バスが止まっていたが人はまばら。

雨が激しすぎてバイクを止めるのが面倒くさくなりスルー。

その先にある「双観山」と言う展望所に行くも人は一人もいなく、店も閉まっていた。

景色も相変わらずガスっていて、かすかに島々が見えるだけだった。

「松島」を望める残りの「四大観」に行くという選択もあったが、天気の回復が見込めなかったので諦めるしかなかった。

「松島」を後にし国道45号線で「仙台」方面へ向かった。

仙台市内を迂回するため県道10号線を選ぶも、間違えて国道4号線に入ってしまった。
国道4号線は車線が三車線で走りやすかったが交通量が多くイライラした。
周りには大型ショッピングセンターやパチンコ屋、飯屋が軒を連ねていた。

途中で休憩のためバイクを止めると「仙台っ子ラーメン」と言う地元のラーメンチェーン店があったので昼飯。
太麺の大盛り味噌ラーメンのランチセットを注文。
なかなかこってりした味わいと適度なボリュームで満足した。

国道4号線から国道6号線に入り、途中の「馬上かまぼこ店」という笹かまぼこの店があったので姉にお土産を購入。

そして片側一車線の国道6号線をまったりとした流れで走った。

すると、一台のボロいワゴンがいきなり追越をかけて人の進路に割り込んでくるではないか!!

前のトラックとの車間だが、車が入れる様なスペースは無い!

入れないようにブロックするも強引に入ってきた。

「ふざけんな!!」

頭にきたので、後ろにぴったりつけて走った。

それでもおさまらずハイビームで追走。

2km位後ろにぴったり張りついてハイビームで走ったがやはり納得がいかない。

「このヤロウ!!」

お返しにと、同じように強引にワゴンの前に割り込んだ。

ざまあ見ろと思いながらもまだ腹の虫がおさまらない。

わざと急ブレーキをかけたり、ゆっくりと走ったりしてそのまま10km位走った。

「福島県」に入りキモいワゴンともおさらばし、「相馬市」から国道115号線で「福島市」方面に向かった。

「フリーウェイをなめたらアカン!!」

国道115号線は交通量が少なくマイペースで走れた。

さすがにぶっ通しで走っていたので疲れていた。
途中で雨が止んだので路肩で小休止。
いつの間にか15:00になっていた。

「福島市」に突入し国道4号線に出た。

温泉に入りたかったので、奥州三名湯の一つ「飯坂温泉」を目指した。

市内は多少混んでいたが苦にはならなかった。
温泉街に入り、ツーリングマップルに載っている「鯖湖湯」という共同湯を探すもわからない。

近くにいた地元の郵便局員に聞く。
すると、自分について来てくださいと言ってバイクを走らせ先導してくれた。

「感謝!感謝!」

建物の脇に駐輪所みたいなところがあったのでそこにバイクを止める。

「鯖湖湯」は日本最古の木造建築共同浴場で、松尾芭蕉もこの湯につかったと伝えられる名湯。

渋い木造の外観で風情を感じる。

中に入ると入湯料は何と100円!
そして、脱衣所と風呂場の垣根がない!!

シャワーや給湯も無いため、のぼせ湯を使い体を洗った。
湯自体はとても熱く長く入っていられなかった。

外に出ると地元の人がいたので軽く世間話。
「飯坂温泉」はその他8軒の共同風呂があり、どこも100円で入れるよと言っていた。

「すばらしい!気に入った!!」

時計を見ると14:00を回っていたので寝床に向かった。

とりあえずここから近めのキャンプ場「半田山自然公園キャンプ場」にした。

すんなりキャンプ場の入口へ到着するも、あと5kmの看板を発見。
5kmと言ってもここからは狭い山道。
他のキャンプ場にしようかと迷ったが、とりあえず上ってみることにした。

しかし、山道を上るにつれ薄暗くなってきて物騒な感じに。
そして霧が発生し、霧雨が降ってきた。

これでは明日の朝テントを乾かせないし、気味が悪そうだったので途中で引き返し次を探すことにした。

ツーリングマップルとにらめっこしながら探すと、ここから約20km先に良さそうなキャンプ場を見つけた。

日が暮れていたので焦りながら走ると迷いまくっていた。

何とか「やながわ希望の森キャンプ場」に到着。

急いで管理棟へ行くと、管理人のおじさん達はびっくりしていた。
それは、飛び込みで来たこととバイクで来たこと、そして時間が時間ということだった。

しかし管理人のおじさん達は快く案内してくれた。
世間話を交えながらテントを張る場所を教えてくれた。

話しはとても面白く、いろいろ話していたらラッキーなことにキャンプ場代を無料にしてくれた。

指定された場所にテントを張り、レトルトカレーを食べていると管理人のおじさんが様子を見に来た。

しかし、ここで事件が起こった。

管理人のおじさんが車を降りてこちらに向かった瞬間、車が後ろに動いているではないか!!

「あーあっ!」

と思った時にはもう遅く、車が木に激突していた。。。

どうやらサイドブレーキを引き忘れたらしい。

二人で呆然と立ち尽くした後、車を見に行くとテールランプがバキバキに割れていた・・・。

そこでおじさんが一言、

「これもいい思い出になる!」

笑いをこらえたが吹きだしてしまった。

結局その一言だけを言っておじさんは車へ戻った。

遠くで見ていたら、やはりぶつけたところが気になるようで、バキバキに割れたテールランプに手をあてていた。。。

一ヶ月以上続いた旅も残り三日。

終わりが見えてくると何だか寂しくなり、旅がいつまでも続けばいいなあと初めて思った。

外では虫が静かに鳴いていた。

就寝 21:00

34日目

空を見上げると雨雲が空一面に残っていた。

雨は降っていなかったのでテントを乾かしたかったが、時間がもったいなかったので濡れたままパッキング。

少し顔をだした青空に期待しながら急いで出発。

今日はできるだけ先に進みたかったのだが、スタートしてすぐの「釜石市」でなぜか渋滞。
渋滞の長さは5kmで30分の表示。

「なぜこんな所で渋滞?」と思いながらイライラしながら走る。

そういえばこの旅で渋滞した記憶が無い。
アップダウンが続く峠道だったためかったるい。

気づけば左手に高さ42mの「釜石大観音」が見え、見事にスルーしていた。

結局「大船渡市」に入った辺りでやっと渋滞が解消された。

普通に国道45号線を走るのもつまらないので、県道9号線で遠回りして走る。
だが特に見る場所が無く、ただ走っただけ。。。

そして「大船渡」の市街を抜け「末崎半島」の先、「碁石岬」を目指す。

すんなり到着し、松林の遊歩道を歩くと灯台がお出迎え。

「小さい・・・」

そして灯台の裏手の展望台へ。

誰もいないためとても静か。

天気がいまいちだったが、その先に「広田半島」が望めた。

ゴツゴツとした岩礁に太平洋の荒波が打ち付けていた。

そのほかこの辺りには「碁石浜」や「穴通磯」などがあったが、歩くのがしんどかったのと、めんどくだかったためスルー。。。

「だめだめじゃねーか・・・」

そして次は隣の「広田半島」に行くことに。

県道38号線を迷いながら何とか「黒崎仙峡」の入口に到着。

バイクを駐車場に止め、林の中を300m位歩くのだが、雨の影響で道は悪く泥まみれの道。

ジーパンと靴が泥だらけになりながら展望台に辿り着いた。

誰もいない木製の展望台からは太平洋が一望。

断崖の先には「末崎半島」が見えた。

なかなかすばらしい景色だったが、”仙峡”と言えるかどうか・・・。

次に「広田崎」という岬に行く。

しかし、寂れた遊歩道を歩き周りを見渡すも、無人島でウミネコの住む小島「青松島」と「椿島」がうっすら見えただけ。
もちろんウミネコも見えず、時間の無駄だった。

快調に「広田半島」を一周し「宮城県」に突入。

今度は「唐桑半島」の「巨釜(おおがま)」に行く。

駐車場からお得意の松林の遊歩道を歩くと、なにやらすごいものが見えてきた!!

それは「折石(おれいし)」と呼ばれる高さ16m、巾3mの巨大な大理石の石柱。

「大理石!」

名前の由来は、明治29年の三陸大津波で、先端の2mが折れたことからつけられた。

「折石(おれいし)、その通り・・・」

その他にこんな形の岩礁もあった。

対面に「半造」と呼ばれる岬があり遊歩道を1時間歩けば行けるのだが、もちろんスルー。
正直1時間はきつい。。。

時間を見ると昼だったので「気仙沼」出身のM氏に電話し、飯屋を聞く。
そして、「南気仙沼」近くにある魚市場、海鮮市場「海の市」に到着。
特に何も考えず二階にある店で”三色丼”を注文した。

「うん、なかなかうまいかも・・・」

しかし、隣のフカヒレラーメンの店には行列ができていた。

「実はあっちの店の方がうま・・・」

つーか、「気仙沼市」は、本マグロやサンマの水揚げの他に、サメからとるフカヒレの生産が日本一らしい。

「フカヒレにすれば良かった・・・」

そして、海鮮市場をぶらりと周る。
「気仙沼漁港」で捕れた魚類がたくさん売っており、一匹4kg強のカツオなどが1000円で売っていた。
お土産で、水揚げされたばかりの生サンマ30匹を実家に送った。

そして次の「岩井崎」に向かう。

国道45号線を少し下ると到着。

駐車場から少し歩くと広い芝生が広がっていて、岩場にはファミリーがたくさんいた。

そして有名な「潮吹岩」。

でかい波がくると潮が吹き上げるのだが、雨上がりのせいか結構頻繁に吹き上がっていた。

「岩井崎」を後にし、国道45号線をひたすら走るも車の量が多くペースが上がらない。
「志津川町」から国道398号線で海岸線を走り「北上川」の河口までくるとペースも良く気持ちよかった。

その先の「雄勝半島」を一周するも、特に変わった発見もなかった。
時計を見ると16:00を過ぎていた。
時間的に先に進むのはやばいと思ったが、泊まれそうな場所がなかったためしょうがなく前進。

国道398号線に戻り、入り組んだ海岸線を走ると「牡鹿半島」の入口「コバルトライン」に到着。

この道はなかなか走り応えがある道で、山の尾根を走っているのか景色も良く、リアス式海岸が良く見渡せた。
久しぶりにワインディングを楽しんだ。

楽しすぎて写真を撮るのも忘れていた・・・。

調子に乗って走るも、途中で土砂崩れのため車両通行止め。

「がっくし・・・」

しょうがなくそこから下道を走り、目的のキャンプ場に17:30に到着。

そこは、見た目「ここ?」っていう感じの荒れた場所。
管理人を含め誰もいなかったので電話で確認する。
6,7分後にカブに乗っておっちゃんが登場。

だが、有料のくせに感じが悪かったのでやめた。

そして、ツーリングマップルを見ながら次のキャンプ場に向かうことに。
しかし、どこを探しても見つからず日だけが暮れていった。

しょうがなく、少し走った所にある「御番所公園キャンプ場」へ向かう。

到着するも時間的に管理人はもう居なかった。
テントを張る場所もわからないため、しょうがなく駐車場の上の丘にテントを張った。

ここはもともと高台にあるため、近場の島々が見え風景は最高に良かった。
テントから見える景色のなかで、1,2番を争うほど良い立地。

日も暮れ、天気もぱっとしなかったので写真は明日撮ることに決めた。

18:00を過ぎて飯を作るのが億劫になってしまったので、少し下った所にあるコンビニで初めてコンビニ弁当を買って食べた。

外を見ながら弁当を食べてと、近所のおじさんと娘さんが話し掛けてきたので軽く世間話。
晴れていればここの景色は最高だよ。と言っていた。

今日はリアス式海岸に面した半島周りがメインだったため走行距離がのび、とても疲れた1日となった。


そしてお約束のごとく、またポツポツと雨が降ってきた。

「頼むから朝までには止んでくれ~!!」

就寝 20:30

33日目

雨は降っていなかったが今日もぱっとしない朝だった。

気付けば昨夜一台のライダーが私の近くにテントを張っていた。

今日は岩手県北部から宮城県南端までの海岸沿い「陸中海岸」を周るルート。

とても楽しみだったが、朝露のテントを乾かすのに時間が掛かり、もたもたしたスタートになった。

まずはこの近くにある「黒崎展望台」に行く。

駐車場にバイクを止め、少し歩くと展望台に到着。

高さ150mもの断崖が太平洋に垂直に落ち込んでいて、迫力のある景色。

眼下には小さな港があった。

その先には北緯40度線上の地球儀のモニュメントがあった。

そしてここにもお約束のモニュメント発見!

鳴らせば幸せが訪れるという「カリヨンの鐘」。

その下には足形のプレートが・・・。

岬の突端に灯台があったがスルーし次へ向かった。

次は「北山崎展望台」。

ここは「全国観光資源評価」で”特A級”に選ばれた日本で有数な景観地。

到着するも朝だけに観光客はあまりいない。

第一展望台まで約300m歩く。

すると、途中で断崖絶壁の絶景が!

「すげ~!」

「この先はもっとすごそうだな」

とウキウキして第一展望台へ到着するも、ガスってて景色が全く見えない・・・。

さすがにこれでは帰れないので、第二展望台まで行くことにした。
第二展望台までここから200mと近いのだが、363段の階段を歩かなくてはいけない。

汗だくになりながら誰もいない展望台へ到着。

「すごすぎ・・・・・・」

「何だここは!?」

海のアルプスとも呼ばれる絶景の地。

まさに圧巻の一言。

絶壁の下には、巨岩や洞門が荒々しい形で見えた。

この下の海辺まで行けるらしいが、753段という数の階段を下らなくてはいけない。
帰りのことも考えてもちろん断念。

そして余韻に浸りながら次の「鵜ノ巣断崖」に向う。

一度通り過ぎてしまい、5kmほど戻り駐車場に到着。

「鵜ノ巣断崖」は、断崖に海鵜の巣があることから名がついたと言われる。

松林を約500m歩くと突然ひらけた場所へ。

「なんじゃここは!!」

そこは絶景の何ものでもない。

日本でないような強烈な眺め。

目のくらむような高さ200m断崖絶壁が弧を描いてはてしなく北へと延びている。

「これがリアス式海岸というものか!」

今までの1,2を争うほどの景色だった。

展望台の柵の下は断崖絶壁。

一歩間違えれば転落して間違いなく死ぬことになる。

おそるおそる移動しながらシャッターを押していると、「いわき」から来た年配のカップルが話し掛けてきたので世間話。

「ここは有名な自殺の名所だよ」と。

確かに断崖のてっぺんに石碑みたいなものがあり、お金が置いてある。

とても絶景だったために複雑な気持ちになった。
軽くてを合わせ、その場所を去った。

少し下った所にも同じように展望台があるらしかったが、時間の都合で断念した。

そして国道45号線に合流。

少し内陸に入り「龍泉洞」という鍾乳洞に向かう。

国道455号線を快調に飛ばし到着。

さすがに日本三大鍾乳洞だけあって観光客が大勢いた。

1000円というとてつもなく高い入場料を払い洞内へ。

上から滴り落ちる水滴を無視しながら狭い道を突き進む。

ひんやりした洞内は外と比べやはり涼しい。

いろいろな名前がついた鍾乳洞や鍾乳石。

自然の驚異を見せつけられた。

コバルトブルーの地底湖はとても神秘的で水深が世界一らしく透き通っていた。

幻想的な洞内を20分位歩き一周。

隣に洞窟の科学館があったが、つまらなそうだったのでスルーした。

そしてまた海岸線を走るために来た道を戻ろうとするも、逆の「盛岡」方面に行ってしまい時間を食ってしまった。

何とか国道45号線に出て次の「浄土浜」に向かう。

「宮古市」に入り、少し走ると到着。

ここはとてもきれいな海水浴場で有名らしく、駐車場には車が結構止まっている。
バイクを止めると看板を発見。
歩いて15分とのこと。

だが、下り坂を5分位歩いた所で断念。。。

その理由は、後10分歩くのがしんどくなったのと、たかが海水浴場を見るのに時間をかけるなら他を周ったほうがいいと考えたためである・・・。

次に向かうは「重茂半島(おもえはんとう)」の「月山」と言う山の山頂。

ツーリングマップルによると、ここは、太平洋と「宮古湾」が望める展望スポット。
ここからの景色に期待し急いで向かった。

県道41号線から山頂に向けたルートを走ると、なんと途中からダート。

距離にして約4km。

それだけではない。

道が狭く、雨でほとんど路面が濡れているためゆっくり走るしかなかった。

そして誰もいないため薄気味悪い。。

だが、途中で断念するわけにもいかずひたすら登った。

何とか標高455.9mの頂上に到着。

もちろん人はいない。

すぐ横にはテレビ塔が二つあった。

早速展望台らしき所に行ってみる。

すると、「宮古市」と「宮古湾」が一望できなかなかの景色。

太平洋と美しいリアス式海岸。

「浄土ヶ浜」は見えず。

そして緑がいっぱいの「重茂半島」。

ここは日の出や夕日、夜景も絶景だろう。

天気がよければもう少し遠くまで見渡せたようだ。

結局帰りも誰ともすれ違うことがなかったため少し寂しかった。

せっかくなので「重茂半島」を一周しようと走るも方向を間違え最初の道に出てしまった。

気付けば15:00を回っていたので寝床になるキャンプ場に向かう。
「山田町」から無料の高速道路があったので乗ると、目的地のキャンプ場のすぐ近くまで来ていた。

寝床となる「浪板海岸キャンプ場」はサーファー達が大勢いた。

テントを設営する場所がわからなかったので近くのサーファーに聞くとお約束のように松林の中。
場所はどこでも良かったが、荷物を運ぶ距離を考えすぐ目の前に決めた。

「浪板海岸」は海水浴場もあり、海がきれいらしいが天気の影響もありいまいちだった。

夜飯を食べていると、いきなり雷が鳴り雨が降ってきた。

サーファー達もみんな退散し、一人になった。

今日は久しぶりに絶景という絶景が見れたので満足したラッキーだった。

就寝 20:30

32日目

昨日は散々な天気だったが今朝は雨は止んでいた。

少し青空も顔を出していた少し期待。

テントや服などすべて濡れていたが、乾かす時間が無い。

そのままパッキングしたら、砂や砂利がくっついていて嫌になった。

ここでは朝飯も食えないので早めに出発。

まずは、近場にある「地獄沼」と「まんじゅうふかし」に行く。

「地獄沼」とは、「八甲田山」の火山活動の火口跡で、周辺から沼底からガスが立ちのぼり硫黄の臭いがプンプン。

その風景は名前の通り「地獄沼」。

だが、ぱっと見、露天温泉のようだった。

「まんじゅうふかし」は、小屋に長椅子が置かれており、座ると下からの温泉の湯気でお尻がポカポカ暖かい。

温泉と同じ入浴効果があるらしく、服を着たまま入れる手軽な温泉とうたっているが、長居は出来なかったのですぐに退散。

後で知ったが、饅頭を蒸かす容器に似ているからこの名前が付けられたと思っていたが違っていた。。。

そして、十和田ゴールドライン(国道103号線)を走り、「睡蓮沼」で「八甲田山」とその周辺の山々を撮った。

高田大岳(標高1952m)は山頂は見えなかったがまずまず。

「どこかで見たことあるような景色・・・」

と思ったら、少し昔のJR東北のポスターと同じアングルだった。

そして、今日のメインの「十和田湖」に向かう。
森のど真ん中を走る「十和田ゴールドライン」は気分が良く、まったりと走った。

車が増え始めたと思ったらすばらしい渓流と景色が現れた!

それは、「奥入瀬渓流」という日本一の渓流美で、「奥入瀬川」沿い約14kmのことを言う。

美しい渓流と緑のトンネルが調和してなんともいえない幻想的な光景。
大小いくつもの滝も形成されておりマイナスイオンたっぷり。

「・・・すごい・・・言葉が出ない・・・」

「紅葉の季節はどうなっているだろうか」

天気はいまいちだったが、ウォーキングや写真を撮っている人達が朝にもかかわらず大勢いた。

だが、うっとり走っているとバイクを止めるタイミングを失い、スルー。

「14kmもあるのになぜ止まらなかった!なにやってるんだ!!」と後で大後悔。

自分が嫌になった。。。

ここはもう一度来なくてはいけないと心に誓った。

本州最大のカルデラ湖「十和田湖」に着くも霧で周りが見えない。

とりあえず湖畔を一周することに。
時計回りと反対の方向からスタート。

途中で「御鼻部山展望台」に着くも、真っ白で何も見えない。

この天気では景色もくそもないので先へ進んだ。

ガソリンがほとんど無いためちんたら走った。
急勾配のカーブが多いためか思ったより距離があり、時間が掛かった。

青森県と秋田県の県境にある、「発荷峠」(はっかとうげ)の展望台に到着。

ここは有名な展望台だけあって観光客も多く、ごったがえしていた。

手前に見えるのが「中山半島」で奥が「御倉半島」。

遠くに「八甲田」の山々が連なっている。

天気のせいか、とても神秘的な湖に見えた。

そして湖畔まで降りてみる。

ここは誰もいなかったのでとても静かだった。

高村光太郎の最後の作品で「十和田湖」のシンボル的存在の「乙女の像」に行くも、駐車場が激込み。
有料だったこともありスルーした。

そして「十和田湖」を後にし国道454号線で「八戸」方面に向かった。
遅い朝飯を道の駅「しんごう」で食べる。

そして少し走った所に気になるミステリースポットがあった。

それは「大石神ピラミッド」。

「な・なんと!東北の山中にピラミッドが存在した!!」

水曜スペシャルの川口浩と自分をだぶらせながら元気良く出発!

入口からダートを少し走ると、赤い鳥居とおおきな岩を発見!

だが、一台の車がどかっと止まっていたのでここではないと決めつけスルー。

するとその先に看板発見!

「階段を登り200m」と書いてある。

「よし、行くぞ!」

間髪いれずにすぐさま登るも、

「み、道が無い!!」

ボウボウと生い茂った草が我々の行く手を妨げているように思えた。

しかも濡れた路面のため思い通りに登れない。
急勾配のためか息を切らしてしまった。

草を掻き分け、必死に10分位登ると巨大な岩を発見!

「これではないな」

「これはだだのでかい岩だ!」

気を取り直して先に進むも何も見つからない。。。

もしや200mという距離からしてあの大岩なのか?

もう一度戻って周りを見渡すと、お賽銭のようなお金が多数置いてある。

「・・・ま、まさか!」

残念ながらこの岩だった・・・。

まさか岩=ピラミッドだとは思わなかった。

しかも普通のでかい岩。

正直がっかり。

とぼとぼ下山することにした。

「がんばって登ったのに・・・」

そこで意気消沈した隊員の1人が足を滑らせ3m落下!!

泥だらけになっただけで命に別状が無かった。。。

もう一つピラミッドがあると入り口の看板に書いてあったのでバイクを走らせさっき車が止まっていた場所に行ってみる。

「ここだった・・・」

しかもやっぱりでかい岩。

岩には「太陽石」、「方位石」、「星座石」などの名前がついていた。

おそるおそる看板を読むと、「ピラミッド=岩です」みたいなことが書いてある。

・・・最初からここに来て看板をを見ておけば、さっきの山道を登らなかったかもしれない。

さっきの大岩が「上大石神ピラミッド」、これが「下大石神ピラミッド」で、総称「大石神ピラミッド」。

「わーい!」

壊れ気味でその場を去った。

「東北の山中にあったピラミッドは、ピラミッドという名をかりた大岩だった!!」

そしてこの「新郷村」にはもう一つ怪しいミステリースポットがあった。

それが「キリストの墓」だ!!

「な・なんと!東北の村にキリストの墓が存在した!!」

「よし、行くぞ!」

ローテンションで出発し、すぐに到着。

「おや!さっきのピラミッドよりしっかりしてるぞ!」

「ゴルゴダの丘で十字架になったはずのキリストは、実は密かに日本に渡りこの村で106歳まで生きた」

っていう伝説。

「よく内容が把握できなかったが、そうなのか?そうなんだ!」

と思いながらシャッターを押した。

まったり見学していると、いきなり村中サイレンが響き渡った。

昼でもないのにと思って聞いていると、ピラミッドがある辺りで

「熊が出ましたので注意して下さい!!」

と放送が・・・。

「さっき1人で登ってた山だ・・・」

「これもロマンだ!!」

と気持ちを切り替え「新郷村」を後にした。

国道454号線をひた走り、「八戸」市内に入ると車の量が多くなりイライラ。
しかも迷って反対方面に行く始末。

何とか海沿いの県道1号線に出た。

その先に「種差海岸」という美しい海岸があるのでそこに向かった。

途中ショートカットしたらしくすぐに到着。
この辺りでは有名な海岸らしく、ファミリーや観光客がたくさんいた。

青い海と天然芝がとても映え、景色が良かったが写真を撮るまでにはいたらなかった。

時間的にそろそろ寝床に向かわなくてはいけない。
予定しているキャンプ場まで軽く50kmはある。

岩手県に突入しひたすら国道45号線を走る。

そして「久慈」市内から県道268号線で「小袖海岸」を走った。

日本海側と違った感じの海岸線で釣り人が多かった。
道はとても狭く、車が一台通れるスペースしかなかったため、スリルがあって楽しかった。

国道45号線に戻り、ツーリングマップルに載っていた「玉川キャンプ場」に到着。

だが、なーんにもないためかあまりにも渋い。
少し歩くととても良い景色が合ったがなぜか決め手にかけた。

近くにサーファーがいたのでこの辺のことを聞いてみる。
「普代浜にあるキャンプ場がいいよ」と教えてくれたのでそこに行くことにした。

6km位進むと「普代浜園地キャンプ場」に到着。

海水浴場が隣にある便利なキャンプ場でテントサイトは松林の中だった。

設営場所を決めるため松林の中に入るも、ジメジメしていたので中でテントを張るのをやめ、日のあたるテントサイトの脇にバイクを横付けして建てた。

海水浴場からの景色はとても良く、波は高い。

そこで一組のグループがバーベキューをしていただけで誰もいなく静かな所だった。

近くのスーパーで買出しをして、マーボー丼を作って食べていると、ポツポツとまた雨が降ってきた。

明日は曇りらしいが天気予報は当てにならないので、もちろん期待していない。

就寝 20:30

31日目

なぜか朝起きたら大雨。
風もすごく台風?かと思われる。

昨夜はあんなに快晴だったのに、一晩で大荒れの天気となっては走る気も失せる。

せっかく本州に戻ってきたのに・・・。

テントの中でウダウダしながら天気の回復を待ったが一向に回復しない。

しょうがないので小雨になった所で出発。
結局10:30になっていた。

まずは「尻屋崎」を目指した。

むつはまなすライン(国道279号線)を走るも雨は一向に止まない。
視界が悪くイライラしながら走った。
晴れていれば、北海道を左手に見ながら歌でも口ずさみながら走れたのに。

「大畑町」を過ぎ「東通村」に入ると雨は止んでいた。

県道266号線は途中ダートと舗装道が混ざり合っており、緑のトンネルが所々あった。

車どころか、ひと気も無い道路だった。

県道4号線に合流し、荒れた「津軽海峡」を望みながら走る。

「尻屋崎」の入口に到着するとなぜかゲートが設置してある。

放牧牛や馬が外へ出ないように、ボタンを押さないとゲートが開かない。

開放時間も決まっており、夜間は閉鎖しているようだ。

中に入ると一面草原の放牧地帯。

到着するも観光客はまばらだった。

「尻屋崎」は下北半島の最東端の地。

「本州最涯地」の碑が建っていた。

東北最初の洋式灯台として誕生した「尻屋埼灯台」。

光度は国内最大級らしい。

岬によくある碑。なんだったっけ?

天気のせいか”最果て”に来た感じでとても寂しい雰囲気が漂っていた。

「寒立馬」(かんだちめ)という馬が放牧されていた。

極寒の風雪にじっと耐えている姿から名がついた。

その辺にいる馬がひ弱に見えるくらい力強さと迫力!

おとなしい性格なのか、車やバイクが近かづいてもシカトして草を食べていた。

道路脇にはキツネもいて自然が残っていた。

そして、総ヒバ造りの「尻屋崎公園ビジターハウス」で休憩。

次は「八甲田山」へ向う。

緑に囲まれた県道248号線をひた走ると車が走っていなかったので貸切状態。

国道338号線に出て、原子力で有名な「六ヶ所村」に入った。
途中で狭い峠道になるも、牧場地帯や自然が残る原野もあり、北海道を思わす景色!

途中のコンビニで軽い昼飯を食べ「三沢市」へ。
市内に入ると何かの祭りをやっていたのか、迂回路に沿って走った。

県道8号線を走り「小川原湖」と言うでかい湖に立ち寄ったが、ただの湖だったので写真も撮らずに立ち去った。

「七戸町」から国道394号線に入り「八甲田山」を目指す。
峠を越えるたびにまた雨が降り出してきた。

このまま寝床となるキャンプ場に入ろうかと思ったが、せっかく来たので県道40号線を使い、山の麓の道を半周することに。

十和田ゴールドライン(国道103号線)に合流すると、車はほとんどいなかったが霧が発生しておりスビードが出せなかった。

景色も最悪中の最悪で、ただ森の中を走っているだけ。。。

ここまでひどい天気も珍しかった。

とりあえず「酸ヶ湯温泉」(すかゆ)の駐車場に到着。
着いた時には荷物を含め、すべてびしょびしょになっていた。

「酸ヶ湯キャンプ場」の詳しい場所がわからなかったので駐車場の警備員の人に聞く。

すると、「ここから目と鼻の先だよ」と教えてくれた。

そして、「この雨なので、よければ上にある駐車場のトイレ脇にテントを設営しても良いよ」とやさしい言葉を頂いた。

まずはキャンプ場を見に行く。

雨で荒れたダートを少し走り管理棟に到着。
おじさんにテントを張る場所を聞くと、森の中にテントサイトがあり、バイクは駐車場に置くとのこと。

とりあえず、少し森の中を歩いて探すも見つからない。
あまりにも遠そうだったため断念。

この雨の中、バイクが乗り入れられないのは正直苦痛の何ものでもない。

お言葉に甘えて、上の駐車場でテントを張ることにした。

バイクをトイレの脇に置き、テントの設営を始めると同時に大雨。

しかもすべての地面が砂利。
整備しても地面が固く、ぺグが2/3しか打てなかった。

何とか格好がつくも、テント内はびしょびしょ。

笑うしかなかった。。。

体が完全に冷えたので「酸ヶ湯温泉」の「千人風呂」という混浴風呂に行く。

600円を払い、脱衣場から中に入ると広い!
約100坪の総ヒバ造りの渋い湯船が待っていた。

それもそのはず、1954年に国民温泉第1号に選ばれ、温泉の発見は江戸時代というのだからすごい。

人も多く、軽く40人は入っていた。
湯はとても熱く、硫黄の乳白色。
肌がつるつるしたが、体が洗えなかった。

30分位入り、体がポカポカになったので出た。

となりに食事処があったので、夜飯を食おうとしたが17:00で閉まっていた。

「今日は飯なし・・・」

外に出るとまた雨が強く降り出し、テントに戻るまで服がずぶ濡れになってしまった。。。

今日は本州一発目なのに最悪の天気。

早く寝て明日晴れるのを祈るしかない。

テントの周りは霧で何にも見えない。

「怖いよ~。」

就寝 20:00

30日目(北海道20日目最終日)

いよいよ北海道最終日。

朝から良い天気だった。

今日は時間に余裕があるのでゆっくり出発することにした。

まず昨日洗濯した服がほとんど乾いていなかったので乾かす。

昨夜の羽アリだが、朝露の影響で溺死したのかほとんど死んでいた。
しかし、生き延びていた羽アリもいてバイクやテントに張り付いていた。
振り払っても振り払っても、強靭な爪のせいかなかなか地面に落ちなかった。

トイレに行くと、ベンチにおじさんが声をかけてきたので世間話。

おじさんはこの近くで1人で住んでいて、自給自足の生活をしているとのこと。
以前旅人を家に止めたが、物を盗まれてひどい目にあったと言っていた。
おじさんは、何でも病気を治せるらしく、遠方から病気を治しに来る人がいるとも言っていた。
今は旅人?のおばちゃんと2人で住んでいるらしい。

仙人みたいな変わったおじさんだった。

かれこれ30分話し、洗濯もある程度乾いたので出発。
10:30になっていたので少し焦った。

まずは、恵山岬の海中にある温泉「水無海浜温泉」に向かう。

海沿いの国道278号線は遅い車が結構走っていて、マイペースで走れなかった。

到着すると家族連れや年配の人達が数人いただけで比較的空いていた。

ここは、海中にある混浴露天風呂。
ノーパンで入っている人がいなかったので、きれいな更衣室で短パンに着替え、風呂に入った。

お湯は海底から湧き出していて、いい湯加減。
海が目の高さと同じで、波がまじかまで押し寄せてきてとても雰囲気が良かった。
そして、海水がどんどん入ってくるので湯が少しずつぬるくなり、水も透き通っていてきれいだった。

地元のおじさんがいたので世間話。
ここは、今年?改装してきれいになったと言っていた。
赤飯おにぎりと玉子を貰った。

海に来ているような気分で入れる温泉で、とても満足した。

少しゆっくりしすぎたためか、急いで「函館」に向かう。

「函館」までは約50kmあり、時計は12:00を回っていた。

ガソリンがほとんど無かったのでヒヤヒヤしながら、景色など見ずにひたすら国道278号線を走った。
結局「函館」は何も見ずに通り過ぎるだけとなった。

フェリーの時間は14:00。
到着したのが13:30でギリギリだった。

そして、フェリー乗り場のバイク置き場に行くと、何と、「筑波」の学生ライダー「江黒君」がいた。
昨日は「東大沼キャンプ場」にテントを張ったとのこと。

2人でフェリーに乗り込むと、「静内」で会った女性ライダーもいた。

青森の「大間」までの所要時間は1時間40分。

みんなで北海道の思い出話、行って良かった所や、泊まった所などを話した。

そしてタイタニックをイメージしながら1人甲板に立ち、思いにふけた。

「さようなら・・・北海道・・・」

「いろいろありがとう!!」

風は非常に冷たかった。。。

あっという間に1時間40分が過ぎ、「大間」に到着。

天気は晴れ。
20日前は雨だったので今回はラッキーだった。

「弁天島」も今回はきれいに撮れた。

みんなで本州最北端の地「大間崎」へ行き写真撮影。
軽く世間話をして、それぞれ別々に別れた。

みんなは先を目指して走ったが、私は「大間崎園地テントサイト」で泊まる事にしていた。

テントを張り終えると、歩いて日本一周している人がいたので世間話をする。
無一文で北海道の「釧路」から来て、ここ「大間」に来るまでヒッチハイクと歩きで1ヶ月かかったとのこと。

「おおっ!”歩き”キター!!」

「世の中にはいろいろな人がいるもんだ!」

と関心した。

そして、荷物を軽くするために食料や衣類をプレゼントした。

夜飯はまたもや「かもめ食堂」。
「ホタテ丼」を注文すると、おばちゃんが私のことを覚えていてくれていた!
出てきた丼はボリュームがあり最高。

食後、夕暮れの「大間崎」をプラプラ。

本州最北端の地の夕景はとても美しかった。

だが、少し寂しくもあった。

建物の上にインターネットで発信しているライブカメラがあったので、横浜の友人にパソコンで見てもらった。

変な動きをしていたら笑っていた。

いよいよ明日から東北の旅・後半が始まる。

「気合入れていくぞ!!」

と心の中で小さくつぶやいた。。。

就寝 20:30

29日目(北海道19日目)

いよいよ北海道も大詰め。

今日は朝早く起きて朝日を拝んだ。

2人とも早くから起きており、チャリダーはすぐに出発し、車の人も後に続いた。
私はゆっくり荷物をパッキングし、誰一人としていなくなったキャンプ場を後にした。

まず最初に目指すのは「洞爺湖」。

順調に国道37号線を走り国道230号線に入るも途中で道路工事しており迂回。
道道578号線に入ると道は空いており湖が見えた。

「洞爺湖」はカルデラ湖で、湖畔には北海道屈指の温泉「洞爺湖温泉」がありその湯量は日本第3位。
そして、三年前に噴火した活火山の「有珠山」も隣接している。

特に展望台などが見当たらなかったため、少し開けた場所で適当にシャッターを押した。

まあまあきれいな湖だった。

後から知ったのだが、この湖で10月末まで毎夜、花火大会が開かれていたようだ。

「・・・知らなかった。」

次に目指すは、日本有数なリゾート地「ニセコ」。

国道230号線に戻ると天気も良くなり快適に走行。

そしてニセコパノラマライン(道道66号線)で「ニセコ駅」に向かった。

この駅は、ヨーロッパの建物のような造りで、なかなかおしゃれだった。

「ニセコ」はスキー場でも有名である。
道道343号線を走るとカラフルなペンションが立ち並んでいた。
今度は冬に来たいと思った。

道道58号線に入ると日本百名山の「羊蹄山」が見えたのでバイクと共に写真を撮った。

「羊蹄山」は、富士山に似ていることから、蝦夷(えぞ)富士とも呼ばれている。

本当だ。

そして美しい・・・。

よく見ると、雲の傘をかぶっていた。

そしてニセコパノラマライン(道道66号線)に合流。

景色も抜群で充分楽しめた。

「ニセコ最高!!」

「ニセコ」といえば温泉でも有名。
周辺の温泉に入りたかったが時間の都合で断念した。

「ニセコ」を後にし、国道5号線をひた走り「長万部」方面へ向かった。

田舎の田園風景の中をハイペースで快走し、あっという間に「長万部町」に到着。

ひとまず「長万部温泉ホテル」で温泉に入る。

風呂場は古く、湯はとても熱かった。

地元のおじさんがいたので世間話。
ここは源泉なので人気があると言っていた。

ついでにたまっていた洗濯もした。

ちょうど昼飯の時間だったので、すぐ近くの「物産センター長万部市場」でバイキングを食べる。

ライダーは七組位いた。

いろいろな種類の食材があったが、やはりカニ飯が人気。
味は普通だったが、。こんなにいろいろな種類の物を腹いっぱい食べたのは久しぶりだった。

昼飯を食い終わり、また国道5号線を走る。

海岸線のこの道は、迂回する道が無く交通量がとても多かった。
特に見るところがなかったので、ひたすら走りつづけるしかなかった。

「八雲町」から「森町」に入ったあたりでさすがにけつが痛くなったので、道の駅「YOU遊もり」で休憩。

そこで横浜のオフ車のライダーがいたので世間話。
この辺りにあるキャンプ場の情報と、今日の寝床の話をした。

そして次の目的地「大沼」を目指す。

国道から展望台がある所までは約1.5kmのダートコース。

ゆっくり走り「日暮山展望台」に到着。

駒ヶ岳のふもとにある国定公園の「大沼公園」。

人はいなく、景色はまあまあ。

あまり感動はしなかった。

とりあえず「大沼公園」を半周し、ツーリングマップルに載っているキャンプ場へ向かった。

道道43号線で海岸線へ出ると、いきなり霧が発生。

その霧は海岸線の国道278号線を埋め尽くしていた。

何とか目的の「川汲公園」のキャンプ場に到着。

予想どおり誰もいない。
まあいつものことなので、とりあえず敷地内を少し歩く。

すると、「熊出没注意」の看板発見!!

新しめの看板には、このキャンプ場に出没したと書いてある。

まあこんなことも経験済みなので、シカトしてテントの設営場所を探す。

しかし、ジャリや、でかい石が混ざっている場所ばかり。

管理棟?も廃屋になっていて、何か物騒な感じがする。

そして先へ進むと!!

「この辺り ”ワナ” が仕掛けてあります」 の看板!!

「や~めたっと!」

しょうがないので少し戻った所にある「大船上の湯公園キャンプ場」に向かった。

到着すると、道の駅「YOU遊もり」で会った横浜のオフ車乗りのライダーがテントを張る準備をしていた。

一緒にテントを張り、軽く世間話をする。
彼は明日には横浜に戻るとのこと。
そして、明日が最後という理由で缶詰を3缶頂いた。

夜も更け、トイレに向かうため駐車場を歩くと、アスファルトに何かがうごめいている。

何と、”羽アリ”がじゅうたんの様に駐車場いっぱいに群がっていた!

光が差す場所に集まってきたのか、電燈、自販機、トイレの電球などにびっしり張り付いていた。

その数は異常としか思えなく、生まれて初めてこのような数の羽アリを見た気がする。

二人のバイクやテントにも張り付いていたので、2人でバイクを暗闇へ移動。

明日の朝になればいなくなると思いながらもいい感じはしなかった。

いよいよ明日で北海道も最後になる。

いろいろな人と会って、

いろいろな景色を見て、

いろいろな物を食べた。

とても充実して楽しかった。

本州に戻れば、また一人のテント生活が待っていると思うと、ちと寂しい気分になった。

就寝 21:30